インフルエンサーマーケティング

インフルエンサーとは

インフルエンサーとは

SNSを活用し自ら情報発信をして自分のファンを獲得している人です。

ファンの人数はケースバイケースではありますが、通常は数万〜10万人以上のフォロワー(ファン)を獲得している人物をインフルエンサーと呼ぶケースが多いです。それ以下の場合、マイクロインフルエンサーやナノインフルエンサーと呼ぶことがあります

インフルエンサーとは

一方で、タレントや役者等(以下、sタレントと呼ぶ)と呼ばれている人は、芸能活動を行っている人たちです。芸能人と呼ばれる基準ですが、芸能活動を行っているタレントで、世の中に自身の存在を広く知られている「認知度」の高い人物が、一般的に芸能人と呼ばれています。

認知度の指標ですが、1962年の電通や民放の出資で創立されたマーケティングリサーチ会社である「ビデオリサーチ」社がテレビを中心に活躍するタレント・有名人の男女1000人を対象として「テレビタレントイメージ調査」が有名です。

インフルエンサーとタレントの違いは

インフルエンサーはSNSを活動の主拠点にして、自らが情報を発信しているのに比べ、タレントは、自らが情報を発信するのではなく、テレビ局、プロデューサーという意思決定者が自分とは別にいる媒体を通し、番組等のプログラムという枠組みの中で、発言や演技を行います。テレビ等のマス媒体の視聴者は、出演をしているタレントのファンの場合もありますが、ファンではなく番組が面白いから見ているケースもあります。

一方のインフルエンサーは、自身のSNS(内容)は、本人と紐づいているため、ほぼ全てのフォロワーがそのインフルエンサーのファンだと言えます。

コンテンツ内容における本人の権限と責任
テレビ SNS
Influencer 本人
タレント 局 / プロデューサー 本人
番組・SNSのファン率
番組 番組(タレント冠番組) SNS
ファン率 ファンファンファン ファンファンファンファンファン ファンファンファンファンファン

タレントの中にも存在するインフルエンサー!

タレントの中にも、インフルエンサーは存在します。インフルエンサーの定義とは、自分がコントロールすることが出来る媒体を持つこと。媒体の視聴者は最低でも10万人以上。また、その媒体で、自分の考え方を何かしらの形で、関与させること

なぜ、インフルエンサー・キャスティングが注目をされるのか

端的に言いますと、インフルエンサー・キャスティング(マーケティング)は、モノが売れるからです。実際、数々のインフルエンサー・マーケティングの成功例が報告をされています。

インフルエンサー・キャスティングは万能か!?

インフルエンサー・キャスティングは万能か!?

残念ながら、万能ではありません。
インフルエンサー・キャスティングの手法は、インフルエンサーが商品やサービスの紹介を自分のSNS視聴者に行い、販売という目的を達成しています。
既存のテレビCM等の広告は、「自己肯定型」です。誰も自分の商品が優れていないので、購入してくれとは、言いません。自分の商品のこんな所が優れているので、購入すると良いですよ。自分で自分の商品やサービスの優位点を宣伝する訳です。

ただ、この「自己肯定型」の広告は、ややもすれば「オラが自慢型」に成りかねなく、折角の広告が逆効果になりかねません。そのため、広告代理店のCMプランナーは、寝る間も惜しんで、テレビの一般視聴者の心に突き刺さる広告づくりに励んでいる訳です。

一方、インフルエンサーの場合、CMプランナーとは事情が違います。まず、自分のフォロワーがテレビの一般視聴者に比べ、かなり偏りがあるということです。YouTubeやTwitterはテレビに比べ年齢層が低いです。また、インスタグラムは女性が多いなど、SNSによって特性があると言うことです。例えば、YouTubeで、テレビと同じことをやっていても、反応が同じではありません。テレビでやらないことをヤらないと若い視聴者は満足をしません。

何をすれば一番、自分の視聴者にウケるかということは、ここまでSNSの媒体のフォロワー数を増やしてきたインフルエンサー自身が一番良く知っています。言い換えますと、インフルエンサー自身が、高視聴率を取っときた番組プロデューサーであり番組ディレクターな訳です。

つまり、インフルエンサーマーケティングとは、番組プロデューサーと番組ディレクーと二人三脚で、一つの番組コーナーを立ち上げることだと思った方が分かりやすと思います。ただ単に、商品を紹介しても、結果は出ません。視聴者にウケる形で、商品を紹介しなくては、商品は売れません。そのため、プロデューサーであるインフルエンサーは、宣伝をする商品を吟味して、どの様にその商品を扱えば、自分の視聴者にウケるか企画を立てます。この時間を待つと言うことが必要です。そして、テレビと違い、さらに過激なことを求める視聴者に対して、その企画を許せる度量があるかと言うことが大切になってきます

インフルエンサーはコントロールが難しい?

インフルエンサーはコントロールが難しい?

広告代理店でCMを作られている方にお伝えするのであれば、CM以上に難しいことが多いですとお伝えをします。そもそも、コントロールすべきではない対象だと言えます。インフルエンサーは自分たちの力で、媒体を大きなものにしてきました。そのため、よりどころは、自分たち自身しかなく、自分の感覚に強い自信を持っています。逆説的な言い方をすれば、他人から言われたことに対しては、全く自信が持てない。

仮にインフルエンサーが企業サイドから言われるがままのことをやってしまうと、敏感な若いSNS視聴者は、すぐにその企業色を見透かします。その途端、SNS視聴者は、そのインフルエンサーから離れていく傾向すらあります。SNS視聴者は、インフルエンサーのファンであり、そのインフルエンサーのことを良く理解をしています。そのため、自分が好きでフォローしているインフルエンサーには、そのインフルエンサーらしさを求めており、その期待値は非常に高いものになります。

インフルエンサーはアーティストとして扱うのが正解!

インフルエンサーの特徴は、人気のインディーズバンドと似ています。

まず、認知度は、テレビタレントに比べ低いです。まだ一般に広く知られていると言うより、ある一定のターゲットに知られている状態です。ただし、人気度は、非常に高いです。人気度とは、知っている人の中で好きと言う割合いをパーセンテージで示します。

具体的に言いますと、ある一定の層(通常は20代までの若年層)には良く知られているし、知っている人は、その人のことをとても好きな人が多い。つまり、カリスマ的な人気がある。チケットも即完売。ただし、私のようなオジさんやオバさんは知らないし、興味がない。

人気バンドのカリスマ性は、そのバンドの曲々がベースとなり、そのバンドの特徴や作品性として、ファンに受け入れられます。一方の人気のインフルエンサーも、その人のSNSが作品となり、SNS自体が作品性を持ちます。そして、SNSの内容とそのインフルエンサーの人柄は切っても切り離せないものになり、アーティストと同様、カリスマ的な人気を誇っていきます。こういったことから、インフルエンサーはアーティストと同様の扱い方をした方が、結果が上手くいくと思われます。

例えば、アーティストにCMのタイアップ曲を頼む時に、通常は、広告主名と商品名に加え、「曲のテーマは“海外旅行”でお願いします。」「旅のウキウキ感を出してください」。等、この程度のことをお願いします。後は、アーティストに委ね、依頼をしたアーティストの音楽性に期待をする訳です。

インフルエンサー側に依頼をする時も同様で、広告主側からは、売りたい商品やサービスをプロデューサー兼クリエティティブ・ディレクターであるインフルエンサーにある程度委ね、企画をインフルエンサーに消化してもらい、実行に移していくことが大切だと思います。

インフルエンサー・キャスティングの向き不向きな商材

インフルエンサーが全ての商品やサービスに向いている訳ではありません。

そもそも、SNSはマスメディアに比べ歴史が浅く、その利用者もFacebook以外は、マスメディア全体に比べると若年層が多いなど、媒体特性があります。

現在までの成功例を見ますと、耐久消費財の販売よりは、消費財の販売に向いている様です。また、耐久消費財やサービスは、販売そのものではなく、資料請求や認知を上げる効果が認められています。また、テレビスポットの「逆L」や「コの字」などのビジネスマン対応を可能にするSNSインフルエンサーは現在おりません。その場合は、既存のタレントの活用をインフルエンサーとして活用をお勧めします。詳しくは「タレントキャスティング」をご覧ください。